国の債務超過
少し前になりますが、8月26日の新聞に国の債務超過についての記事がありました。
財務省が発表した平成16年度決算の「国の財務諸表」についての記事です。
一般会計特別会計と、独立行政法人等を連結すると、
上の図のように、265兆円の債務超過になる。という内容でした。
しかし、日経新の記事にすこし疑問な部分がありました。
有形固定資産267兆円に道路や河川など売却するのが難しい資産が含まれているので、実質的な債務超過は更に膨らむと見られる。
という内容なのですが、
それこそ国の仕事でしょ!
と、思うのです。
商売として成り立つ仕事を全て民間に任せて「小さな政府」を目指したとして、最後にこういう公共財が残るのは当然です。
毎年、小学校で行う「租税教室」でも必ず教えるのですが、
河川整備・治安・国防 など
は特定の人だけに利益を与えることは出来ません。
例えば、河川整備に限っていえば、
「貴方の家は料金を払っているから防波堤を作って守ってあげます。払っていない貴方は水浸しでも良いですね!」
などということは、物理的に不可能です。
ですから、政府の仕事なのです。
だから、売って現金化することが出来ないから価値がない
というのは、確かにその通りなのですが、ここでこの表現は如何なものかと思います。
私は、使用価値(経済的効果)で測るべきだと思います。
しかし、国は債務超過をすぐに発表して正直でエライ!
と、考えるのは早計です。
なぜ、こんなにも債務超過を正直に発表するのか・・・
正直すぎると思いませんか?
私が思うのは、
一般企業は債務超過になると、
株価が下がる+借入ができなくなる
信用がなるなる
⇒取引がウマくいかなくなって破綻
という悪循環となるので、粉飾してでも債務超過を隠そうとします。
ところが政府となると、
債務超過になる⇒増税して穴埋めすればいいや!
という図式になるわけです。
そうです。
増税を国民に納得させるための資料なのです!
一般・特別会計を連結でも書きましたが、地方財政との連結をしないのも腑に落ちません。
年度予算123.3兆円のうち15.7%をしめる19.3兆円が地方交付税交付金等となっています。
これだって、多くが地方の資産形成に回っているはずなのです。
たしかに、最近は地方自治体の破綻のニュースが多いと思いますが、反対に東京都などはとても財政的に裕福です。
地方自治体まで連結して考えたら、もしかしたら違った形が見えてくるのではないでしょうか?
都合の良い部分だけを発表するのではなく、納得できる資料を作って発表していただきたいものです。
