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2006年04月14日

計算結果から因果関係を推測する

「エクセルで「売上⇔販管費」の相関分析をする」から、どの様なことがいえるのか考えて見ましょう。

まず、分析の前に、大切なことを示しておきます。

「相関関係と因果関係は別」

計算結果を求めることが分析ではありません。この計算結果を元に、仮説を立て、実際の経営状況と照らし合わせて検証して、初めて、この分析の意味があるのです。

それでは、計算結果を元に仮説を立ててみましょう。
「エクセルで「売上⇔販管費」の相関分析をする」でしめした偏回帰係数のグラフから分かることを示してみたいと思います。

3786e343.jpg 
①「売上高増・雑収入増」が「利益」に貢献している。
②「保険料・厚生費」が利益「減少要因」として大きなウェイトを占めている。
③その他、商品仕入・販売員給与・広告宣伝費・支払手数料・役員報酬・従業員賞与・法定福利費・厚生費・減価償却費が「利益減少要因として関係がある」

以上3点といえます。
(他にお気づきの点がございましたら、ご一緒に考えてみて下さい。)

最も重要なのは①の計算結果ではないかと思います。

多くの会社を拝見してきましたが、①の「売上高増」が「利益増」に貢献しているのということは素晴らしいことです。
これは私の仮説なのですが、特に中小企業においては、経営者個人の能力に依存している部分が大きいので、経営者個人の限界が、会社の利益の限界を決めているのではないかと思います。

つまり、「経営者の器の大きさを超えた利益は発生しない

あくまで、仮説です。
検証するには、多くの会社の分析を必要とするかもしれません。

しかし、この仮説が正しいとすると、「売上高増があるピークを超えると、利益率が落ち始め、やがて、損失が発生するまでになってしまう。」

このような場合には、「売上高の係数がマイナス」になると考えられます。
悲しいことですが、そういう場合があるのです。
この企業の場合には、そうではない、ということが計算上認識されたのです。

単純なことですが、この事実は大切なことではないでしょうか?

他、②③の仮説は、元帳などの資料から該当勘定科目に、時系列的に見て「突発要因がなかったか」を検証して見る必要があります。
例えば、保険料が年払契約で、支払い月だけ利益が下がる。
といった、原因を推測するのです。

また、実際の現場の様子とグラフのイメージを重ね合わせて、ブレーンストーミングを行ってみていただいても良いかと思います。

現時点で、立てられる仮説は以上です。
期待する分析結果が出ない場合もある
でも書きましたが、計算結果は必ずしも、「目に見えて経営に役立つ情報」を導き出してくれるとは限りません。
問題点が必ずしも浮き彫りになるとは限らないのです。

しかし、原因は分からないせよ、「数学的事実」として、この計算結果は結果としてキチンと認識する必要はあります。

やはり、「仮説と検証を繰り返す」という原点が一番大切なのです。
この、「重回帰分析の結果」その仮説を立てる根拠としてはとても面白いのではないでしょうか!!

「売上をもっと上げましょう!経費をもっと減らしましょう!」という状態から、一歩を踏み出していただきたいのです。  
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投稿者 松波 竜太 on 2006年04月14日 00:06

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