期待する分析結果が出ない場合もある
藤沢Kazuさんのblogを拝見して、そうだな~と思い、書いておこうと思います。データの多少に係わらず、統計学的な検討を色々行っても、こちらが期待するような分析数値が得られない場合も多々あります。
記は、目的変数を「売上高」、説明変数を「経費」にして、重回帰分析を行った結果です。
つまり、売上高が増えると増える「変動費」的な経費か、「売上高増につながる経費」を調べた分析です。
「支払手数料」の偏回帰係数がひときわ大きく目立ちますが、
上記の企業では、支払手数料という科目を役員重任登記等の売上に関係のない手数料を扱う科目として使用しています。
続いて、「消耗品費」も売上とは関係の薄い経費です。
「給与手当」は売上に直結する経費ですが、偏回帰係数が思ったほど大きくはありませんし、従業員の通勤交通費として使っている「旅費交通費」は、偏回帰係数がマイナスですので、却って説明がつきにくくなってしまいました。
私としては、営業に関係のある、「広告宣伝費」や「接待交際費」他について何らかの数値が出てくれると面白かったのですが、なかなかこちらの思うような結果が出てくれないこともあります。
重回帰分析的には、修正決定係数も0.999・・・と申し分のない結果なのですが、分析結果としてお客様にアドバイスができない典型的な結果となってしまいました。
(アドバイスができない原因としては、私の解釈力不足もあると思います。)
統計的な分析は「その数値的結果を人間が分かるようにうまく解釈し、今後の改善につなげる」ということが大切です。
多くの事例にあたることで、解釈にも色々と幅が生まれてきます。
私自身も今後とも多くの事例を研究し、皆様の経営に役立てるように頑張って行きたいと思います

コメント:
以前、似たような相談をなさった方がいました。
分析結果は、統計という側面では確かに正しいことを言っているとは思いますが、あとの分析は人間が介在するしかありません。
季節性のある事業を行っている会社で、役員登記をする時期(費用が発生する時期)に、売上が伸びる季節(月)と重なるとか……。
この場合、費用と売上高の関連は、統計上は有っても、意味としては無いといえるかもしれません。
相関関係と因果関係がイコールにならない話観たいなもんだと思います。
また、1年の中で売上高の多い月と少ない月の差が仮に1000万円有り、変動費の多い月と少ない月の差が30~40万くらいの差しか無いのだとしたら、変動費が売上高に寄与しているかどうかの分析自体、分析結果は得られても、その分析に意味があるのかどうか…と思います。
投稿者: まなぶ。 | 2009年12月24日 23:21