人間社会には物理の法則とは違う部分がある
例えば、100℃のお湯と0度の水を同じよう気に入れると、50度のぬるま湯になるように物質というのは運動します。これは、温度・密度に共通しています。
温度や密度などは均一化するようにふるまう習性を持っています。
こういう物理現象を「エントロピーの増大」と説明するですが、このエントロピーという概念が今まで上手く理解できなかったのです。
最近読んだ本で、「算数の発想」(小島寛之著、NHKブックス)を読んで、すっきりと理解できました。
エントロピーというのは、n個からk個を取り上げる組み合わせ数のことなのだそうです。
仕切られた容器の右半分(A)に100℃のお湯、左半分(B)に0度の水が入っているとしましょう。仕切りをとった場合に、Aに100℃のお湯の分子がk個、Bにn-k個の分子が入っているような場合を考えます。
組み合わせをできるだけ増やそうとするようにふるまうということは、kがnの1/2に近づくということです。
100℃のお湯の方だけに着目しましたが、kがnの1/2づくということは、Aの中には100℃のお湯と0度の水が半分ずつ存在するということです。
ここまでが、自然界の法則。
同書に書いてあったのは、「人間社会においては、より組織化された方向、より規則正しい方向に移動する習性を持っている」のではないかという議論です。
人間だけでなくほかの生命も物質の集合体ではあるのですが、エントロピーの増大という習性では、流行や仲間意識を説明できないからです。
流行
格差社会
差別
などは、上記の組織化・規則化が原因と考えられます。
エントロピーの増大は、量子レベルでみた物質はランダムにふるまうことが原因と考えられています。しかし、生命はある意思を持って行動する。
「これは、物質は「非決定論」で考えるが、生命には「決定論」があてはまる。」ということを意味しているのかもしれません。
経済学でも、2002年にアメリカのダニエル・カーネマン教授が行動経済学という分野でノーベル経済学賞を受賞しています。
行動経済学というのは純粋で超合理的な「経済人」を基礎としない経済学です。
このブログは中小企業の経済的行動を数字で分析するというコンセプトですが、色々な考え方をとりいれて広い視野で考えていかないと、一人よがりになるなぁ~と、常に危機迫るものを感じています。
