(過去の実績)お客様と一緒に考える
分析の結果を説明する際に過去に使用したものを参考までに掲載します。
グラフ1は売上高の伸びと一般管理費の各項目野伸びの関係を表したものです。
たとえば、売上高が1円増えると、運賃が142円増えることを意味しています。
これは逆に、運賃を142円ふやすと売上が1円増えるということかもしれません。
面白いことに、接待交際費は負の関係にあります。
接待交際費を減らして会社に専念すると売上が上がるということかもしれませんし、 売上の伸びた月は忙しくて、ゴルフなどには行ってられないということかもしれません。
それを経営者と一緒に考えながら、試行錯誤していくというのが私の方針です。
グラフ2は○○売上と△△売上のどちらの売上が売上総利益と関係を調べたものです。
○○売上の方が傾きが大きいので、高粗利であることが分かります。
また、R2の数値が大きいので、○○売上の方が△△売上よりも売上総利益との関係性が高いということがわかります。
つまり、
○○売上は高利益率で、粗利につながる可能性が高い
△△売上は低粗利で、粗利につながらない可能性が高い
ということになります。
よって、○○売上に力を入れたほうがよいというアドバイスができます。
実際の現場でもこんな風に一つ一つ手探りなのです。
数学で解けない連立方程式がありますよね?
「解なし」という場合です。
たとえば、
x+y=3
10x+10y=30
これは当然解なしとなってしまいます。
このほかにも発散してしまい解がでない場合もあります。
実は私たちの数学の時間って、解があるものばかりやってきましたけど、 解がないものも無数にあるのです。
以前、お客様のご紹介で新規のお客様に「過去の実績」を見せてくれ、と言われてとても困ったことがあります。
「ある会社では、こんなアドバイスをして、これだけ利益が伸びた」というような過去の実績をその会社に示しても、その会社のお役に立てるかは、実際に分析を始めてみないと分からないからです。
残念ながら、そのリスクはお客様に背負っていただくしかありません。思うような分析結果がでるかでないか調べるというのも業務の一つだからです。
解を求めるためには、イマジネーションに頼って手探りで一つ一つ潰していきます。
「調べる手法×調べる項目」の数だけ手数がかかります。
また理解していただきたいのは、出てきた解が因果関係を示しているのではなく、相関関係しか示していないということです。
しかし一つ確実に言えることは、上記の手法からでてきた解には数学的な裏づけがあるということです。
科学的根拠のない数字ではない。
だからこそ、この数値を元に経営者と考えていく価値があると思うのです。
