財務分析の限界
財務分析には、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書(財務諸表)が使われます。このような数値化したデータ(貨幣価値に換算できるもの)をもとに行う分析を定量的な分析といいます。
しかし、これらのデータからは、業歴・経営者の状態・経営方針・販売力・技術力
(市場動向・景気感応度・市場規模・競業状態・業歴・経営者・経営方針・株主・従業員のモラール・経営基盤・競争力・シェア・外部監査他)といった、貨幣価値に換算(定性的データ)できないものは分かりません。
ところが、財務諸表に表れていないにもかかわらず、これらのデータは企業の実態・将来を検討するときには非常に重要になってきます。
ここに、財務分析・企業会計の限界があります。
確かに、定性的な要因の総合結果が財務諸表に表れてきます。努力や将来性はともかくとして、財務分析の結果は真摯に受け止める必要はあります。
しかし、企業経営者の多くは過去よりも、将来の方に目が向いています。ですから、過去のデータに基づいた財務諸表やその分析にあまり関心をもたれないのだと思います。
