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会計データの分析や税務関連で特に「数字」にこだわって書いた記事です

投稿者: info

2009年04月21日

データ分布は正規分布にしたがっているか

seikibunpu.jpg

データ分布が正規分布に従っているかどうかは、グラフ(例えば度数分布表)により確認するのが基本ですが、歪度(わいど)と尖度(せんど)を一定の指標として、検討することができます。

歪度・尖度ともに0に近いときには、そのデータは正規分布に従っている可能性が高くなります(正規分布は歪度・尖度ともに0ですが、歪度・尖度0だからといって、必ずしも正規分布に従っているわけではないので、必ず、グラフで確認して下さい)。

 

歪度

歪度と分布の形状には以下の関係があります。

歪度>0のとき 山が左より
歪度<0のとき 山が右より

例えば、 歪度<0であると、分布は下のグラフのようになります。
sendo0ika.jpg
歪度は次の式で求めます。

個別データを X1,X2,…,XN とし、これらの平均をμ、標準偏差をσとするとき、
γ1=Σ(Xi-μ)~3/(Nσ~3)
 ※ Σはiについて1からNまで合計する意味。

 

尖度

尖度は山のとがり具合を表す指標ですが、外れ値の検出に利用されます。外れ値があると大きな値を示します。5以上で要注意、10以上になると確実に外れ値があることが、経験的に知られています。

尖度は次の式で求めます。

個別データを X1,X2,…,XN とし、これらの平均をμ、標準偏差をσとするとき、
γ2=Σ(Xi-μ)~4/(Nσ~4)-3
 ※ Σはiについて1からNまで合計する意味。

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投稿者: 松波 竜太

2009年03月31日

決算月の決め方

法人は事業年度を自由に決めることが出来ます。

法人税法では1年を超える事業年度を認めていませんので、 そういう場合を除いては、事業年度終了月いわゆる決算月を、法人の都合に合わせて決めることが可能です。

国の会計年度が3月締めなので、それに合わせた3月決算法人が多いのですが、あくまで、決算月は法人の任意です。

 

そこで、今回は、決算月を何月に設定すると決算が組みやすいかということを検討してみたいと思います。

以下のような売上推移になるように事業年度を組めると理想形となります。

jigyounendo.jpg

事業年度の前半に売上のピークが来て、後半落ち着いた売上になる。

なぜこの様な売上推移が理想かというと、理由は2つあります。

1.決算対策が練りやすい
2.経営分析のスコアがあがる

からです。

 

ほとんどの場合、売上の前年対比というは、プラスマイナス20%の範囲に収まります(今年は特別ですが) 。従って、決算予測を行う場合には、前年同月売上を参考にして考えます。

しかし、一概に20%と言っても、1億円の20%は2,000万円ですが、5,000万円の20%は1,000万円になります。

売上の大きな月が事業年度の後半に、特に、決算月前2月以内に来てしまうと、このブレが読めない分、大黒字になるか、赤字になるのか読めないというケースが想定されます。

 

したがって、事業年度の前半に売上のピークが来て、後半落ち着いた売上になる。という事業年度が、理想的なのです。

 

事業年度が始まって、二ヶ月間の売上が小さいのは、この時期に決算作業を行うからです。

経理と営業が全く分離されている会社であれば、売上の大小は、決算作業に関係ありませんので、この時期に売上のピークが来ていても問題ありません。

 

また、期末付近の売上が小さくなると、通常、期末時点の売掛金・棚卸の残高は小さくなります。

売上高と売掛金・棚卸高の比率を売上債権回転期間・棚卸回転期間といいますが、これらの数値は小さい(回転期間が短く、回転数が多い)ほど、金融機関期間が融資のときに行う経営分析のスコアがあがります。

逆に言うと、同じ年商でも、期末の売掛・棚卸の残高次第で、金融機関からの見られ方が変わってしまうのです。

 

したがって、この点からも、事業年度の前半に売上のピークが来て、後半落ち着いた売上になる。という事業年度が、理想的なのです。

 

今回は、移動平均と簡単な判定式を使って、最適な決算月をもとめるエクセルシートを作成してみました。

 

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投稿者: 松波 竜太

2009年01月25日

経営に関する真実

あすのことはわからない、ということを覚悟することが、いちばん正しい未来の予想なのである。
「元気」(五木寛之、幻冬舎)

この言葉の通りです。

 

このブログでは、「統計的手法を使って未来を予測する」 ということが、一つのテーマになっています。

しかし、平成20年後半からのサブプライム問題→リーマン・ショックを誰が予測できたでしょうか?

経済の専門家は?

 

また、最近の株価の毎日の変動。

新聞では、毎日、変動の原因について、勝手な解釈をつけて記事にしています。

私の思うところでは、「あすのことはわからない」ではなく、「今起こっていることすらわからない」 がより正しい表現です。

人それぞれの個体には、それぞれの行動原理や因果関係などがあります。

しかしそれを、集団としてとらえる場合、特に、経済的活動などのような場合、その傾向を解釈することは、面白いとは思いますが、解釈したところで、未来の予想には役に立ちません。

 

特に、経営に関していえば、結果に影響するパラメータが多く、それぞれの要因の確率分布を知ることは不可能です。

だから、次期どころか、当期末までさえ、かなり不完全な予測しか出来ない粗雑で不正確なモデルしか作ることは出来ません

とはいえ、不完全な予測しか出来なくても、何も無いよりはマシであることが多く、実用的価値は大きいのだと思います。

また、だからこそ、「過去の趨勢をじっくり考察」し、ある特定の数値をマーカーと仮定して「仮説・検証」を繰り返す。

実験的経営を行うしかないというところが真実なのだと思います

 

騙されないで下さい! 「成功の法則」など絶対にありえません。

また、成功しているかどうかを数字上で確認することはとても難しいし、もしかすると、不可能かもしれません(今まで成功を数字で確認できた人はいないはずです)。

「宝くじに当たる法則」 という、本やセミナーがあっても、賢明な経営者は参加しませんよね?

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投稿者: 松波 竜太

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