HOME >> 税務/会計/中小企業 >> 金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その1

2009年07月19日

金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その1

sinkokusho_sub.jpg最近の金融引き締め下においても、おかげさまで、弊社のお客様は(従前から業績の思わしくない一部を除いて)、金融期間からの貸し渋り・貸しはがしにはあっていないようです。

それどころか、

「いままで信用保証協会付きの融資しか受けられなかった、しかも決算書は赤字だったのに、プロパーで、かつ、かなり低金利で融資をうけることができた」

とか、

「減収減益だったのに、金融機関から社債発行を引き受けてもらえた」

といった声さえも聞こえてきます。

 

金融機関から融資がスムーズなのは、決して、当社の決算書(申告書)がすばらしいからということではなく、お客様の業績や資産、経営理念等が評価されているからです。

 

節税をしながら、内部留保ができるという、最近の法人税制の恩恵を受け、役員報酬を引く前の利益(いわゆる可処分利益)を、税額最小の形で役員報酬と内部留保に最適配分するだけで、従来通りの可処分利益でも内部留保分を大きく出来るようになりました。 ⇒詳しくはこちらをご参照下さい

そのお陰で、金融機関からの評価が自然と高まっているということがひとつの理由だと考えられます。

 

しかし、業績や資産等状況が良くても、貸し渋りや貸しはがしにあうこともあります。

では、なぜ、特に弊社のお客様は融資をスムーズに受けることが可能なのでしょうか?

 

少ないサンプルからではありますが、原因を帰納的に考えると、要素は2つあります。

・信頼を損ねることがない(マイナス要素が少ない)決算書(申告書) 
・説明力の高い月次報告書がある

 

決算書(申告書)の表現方法が、金融機関の融資や税務調査の有無に係ってくることは言うまでもありません。

税理士事務所においては、決算書(申告書)の作成は、基本中の基本のサービス(商品)です。

 

しかし、税理士がどんなに一生懸命決算書(申告書)を作っても、お客様の業績や資産状況等が悪ければ、融資がスムーズに行くことはありません。

ところが、お客様の業績や資産等の状況が良くても、税理士の作った決算書(申告書)がそれを適切に表現していなければ、金融機関や税務当局からの信頼を損ねることがあります

最悪の場合、それが理由で、融資を受けられなかったり、税務調査に至ったりすることがあります。

 

 

税理士の仕事は、マイナス方向にはたらく可能性こそあるものの、プラス方向には結びつきにくい性質なのです。

税理士は、常に、これを念頭において仕事をする必要があると、私は考えています。

 

今回は、「金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25」と題して、会計事務所に作成してもらった決算書(申告書)のどこを見ればよいかを説明したいと思います。

 

多くの企業が、会計事務所から提供された決算書(申告書)のチェックポイントをご存じない為に、ノーチェックになってしまっているのではないでしょうか?

「決算書の見方が分からないから不安だ」というお客様の声をよく耳にします。

また、「決算書が読めるようになる」 関連の本は次から次へと出版されます。それだけ、決算書が読めないことをコンプレックスに感じる方が多いということなのでしょう。

 

しかし、決算書が読めなくても、また、決算書から経営が把握できるようにならなくとも、会社が潰れることはありません

 

出来上がってきた決算書(申告書)に必要なことが書かれているかをチェックし、決算書の各勘定科目の内容を押えておきさえすればよいのです。

それが、決算書(申告書)を見るということです。

 

 

チェックリストに入る前に、まずは、弊社の決算書の標準的な構成を紹介します。

 

sinkokusho.jpg

1法人税申告書(別表)
2減価償却内訳明細書
3
決算報告書
4
「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト
5
勘定科目内訳明細書
6
法33の2①の添付書面
7
税務代理権限証書
8
法人事業概況書

 

 

 

 

 

 

 

 

1.3.5.7.8の赤字の書類は法人税法で提出を求められている書類です。

2.4.6は、補足資料として、弊社の裁量で添付している書類です。 これらの書類は、あってもなくても、税務上は問題になりませんが、金融機関からは求められることがあります。

しかし、 4.「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト と 6.法33の2①の添付書面は、その添付にそれぞれ大きな意味があると私は考えております。詳しくは、リンク先をご覧下さい。

「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト 
税理士法33条の2の書面添付 

 

金融機関から決算書を提出を求められていますが、どれを提出すればよいのでしょうか?」という、ご質問をいただきますが、金融機関の場合には1-8の全てを提出してください(もちろんコピーをお渡しすることになります)。

 

金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その2 に続く

 

[関連記事]

金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その1 
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その2 
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その3 
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その4 
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その5

 

 

arrow_tenmetsu_d_r.gifをクリックするとtwitterでこの記事をつぶやくことができます!
Twitterに投稿♪

ブログランキングに参加しています。
この記事はお役に立ちましたでしょうか?
arrow_tenmetsu_d_r.gifをクリックして下さるとランクアップ!
いつも応援ありがとうございます。

banner_13.gif

投稿者 松波 竜太 on 2009年07月19日 12:36

トラックバック

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その1:

» 金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その2 from 中小企業経営に科学を
架空の会社を作って、決算書(申告書)のサンプルを用意しました。⇒サンプ... [詳しくはこちら]

トラックバック時刻: 2009年08月14日 09:00

【税務/会計/中小企業カテゴリーの関連記事】

緊急保証終了・セーフティネット移行後、対象から外れる業種一覧表
会計上の利益にとわれてはいけない
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その5
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その4
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その3
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その2
金融機関/税務署から決算書の評価を上げるポイント25 その1
赤字対策で役員報酬を減額する場合の留意点 その3
平成21年版 税額最小役員報酬
1台のパソコンにディスプレイを2つ!~これは便利マルチディスプレイ~
卵が先かニワトリが先か ( 因果関係をみつけるのは難しい )
平成20年版 税額最小役員報酬
事務所のセキュリティー強化-Microsoft Office Groove 2007
遺族年金の改正
調査のシーズン
三菱東京UFJ銀行 電子納税証明書 受け入れ
「商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだ」~本の紹介
10月適用分 住宅ローン金利一覧表
赤字対策で役員報酬を減額する場合の留意点 その2
理にかなった生命保険(法人編2・仕入債務編)
理にかなった生命保険(法人編1・借入金返済編)
当面の税制の見通し
退職金の準備
理にかなった生命保険とは(個人編)
赤字対策で役員報酬を減額する場合の留意点
会社の倒産可能性を分析するには
普通の役員報酬っていくら?
会計ソフトにおける摘要入力のコツ
キャッシュ・フロー計算書
アンティーク時計ドットコム
一般企業へ就労するための経理WEBセミナー (4)
一般企業へ就労するための経理WEBセミナー (3)
一般企業へ就労するための経理WEBセミナー (2)
一般企業へ就労するための経理WEBセミナー (1)
「一般企業へ就労するための経理セミナー」:オープンセミナー
税額最小役員報酬の目安
計算過程の修正
純資産の部の3つの資本の意味
税務 法務 新着情報
特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入対策 補足
特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入対策
特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入シミュレーション その3
特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入シミュレーション その2
会計参与
役員報酬関係の改正
電子申告・納税にインセンティブ
サラリーマン夫婦が家を買うときに注意すべきこと
国税庁提供の税務署への届出様式がWordに
今日会社法施行
パートさんの手取りが逆転するポイント・復活するポイント
中小企業者等の場合の教育訓練費の判定
会計事務所に騙されるな!
間違いだらけの会計ソフト選び~知らないではすまされない5つのポイント
<税務/会計/中小企業>カテゴリの説明

« 一つ前のエントリーへ | メイン | 次のエントリーへ »

このエントリーを友達に紹介する!

友達のメールアドレス:

あなたのメールアドレス:

メッセージ(オプション):